「話す、伝える」の英語
"talk" "speak" "tell" "say"日常生活でよく使う「話す、伝える」といった意味で何気なく使っているものの、それぞれが持つニュアンスについては明確に理解できていますか?
今回は、この4つの表現について学んでみましょう!
"talk"の使い方
talkは、基本的に話し手と聞き手がいる状態で使用する際に使い、誰かと言葉のキャッチボールをしている状態で話す時に使います。
そして、話す行為にフォーカスが置かれている状態です
ポイント
聞き手がいる上で、話す「行為」に焦点が置かれる
例文
He was talking on his cell phone.
「彼は携帯で話をしていた」
Stop talking.
「おしゃべりをやめなさい。」
"speak"使い方
speakは聞き手がいるかいないかどうかにかかわらず声を出して話している状態を指します。
あなたは英語が話せますかと聞く時に「Can you speak English?」という表現をよく耳にするでしょう。
これはつまり、「英語が話せますか?」という意味ですが、"talk"ではなく聞き手の有無にかかわらず話せるかということなのでspeakを使うのが正しい表現です。
講演などで話すという場合に "speak"表現されるのは、相手がたくさんいる状態でも自分が一方的に話して聞き手との話のやり取りが必ず必要となるわけではないためです。
ポイント
聞き手を必要とせず、話す「行為」に焦点が置かれる
例文
Can you speak English?
「英語を話せますか?」
The President speaks on the White House.
「大統領がホワイトハウスで演説をします。」
"tell"の使い方
”tell + 人 + 伝える内容” のように、基本的には「伝える相手」までがセットになる表現です。
聞き手が必要な状態で誰に伝えるのかという点にフォーカスが置かれています。
誰か・相手に情報や自分の意思を伝えたい、知らせたいという時に使う表現として使われます。
ポイント
聞き手を必要とし、話す「内容」に焦点が置かれる
例文
Will you tell me the way to the station?
「駅までの道を教えてくれませんか?」
She told me she might be late.
「彼女は僕に、遅れるかもって言ったよ。」
間接話法
tellは間接話法で使われ、誰かの言葉を””なしで伝える時に使用します。
ポイント
間接話法:聞いた言葉を報告する
例文
He told me he likes me.
「彼は私に私のことを好きだと言ってた。」
tellの例外
「伝える相手」がセットにならない例外として、以下のような慣用表現があります。
tell the truth(真実を伝える、本当のことを言う)
tell a lie(嘘をつく)
tell a story(話をする)
"say"の使い方
sayは聞き手がいるいないにかかわらず発言している状態の時に使います。
つまり、何か意味のある言葉を発するという意味合いがあるのです。
聞き手を特に必要としない状態で、話す内容にフォーカスが置かれているものであり、セリフなどにも使われています。
誰に言ったかどうかについてはどうでも良い時に"say+話の内容"で使われることや
sayを使いながらも誰に言ったのかもついでに伝えたい時には"say+to+人+話の内容"で使われます。
ポイント
聞き手を必要とせず、話す「内容」に焦点が置かれる
例文
What did she say?
「彼女、なんて言ったの?」
She said she might be late.
「彼女は遅刻するかもって言った。」
直接話法
基本的にsayはセリフや会話など人が発した言葉をそのまま伝える時に使います。
直接話法と言って””で表現され、日本語で言うところの「」です。
ポイント
直接話法:聞いた言葉を繰り返す
例文
He said,"I like you".
「彼は、君が好きだと言った。」
間接と直接話法まとめ
"tell"間接話法:聞いた言葉を報告する
例文
He told me he likes me.
「彼は私に私のことを好きだと言ってた。」
She told me she might be late.
「彼女は僕に、遅れるかもって言ったよ。」
"say"直接話法:聞いた言葉を繰り返す
例文
He said,"I like you."
「彼は、君が好きだと言った。」
She said she might be late.
「彼女は遅刻するかもって言った。」
まとめ
talk:聞き手がいる上で、話す「行為」に焦点が置かれる
speak:聞き手を必要とせず、話す「行為」に焦点が置かれる
tell:聞き手を必要とし、話す「内容」に焦点が置かれる
say:聞き手を必要とせず、話す「内容」に焦点が置かれる